M-1グランプリ2020の決勝が12月20日に行われます。
今年はどのコンビが優勝するのか楽しみですが、M-1グランプリでもう一つの楽しみが
それは審査員の上沼恵美子さん怒られるコンビ、通称「上沼怒られ枠」です。
今回は過去のM-1ブランプリでの「上沼怒られ枠」について書きたいと思います。

上沼恵美子のプロフィール
名前 | 上沼 恵美子 |
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生年月日 | 1955年4月13日(65歳) |
出身地 | 兵庫県三原郡福良町 |
1971年に姉とともに漫才コンビ「海原千里・万里」としてデビュー。
高校生ながら巧みな話術で一躍スターになり、当時人気アイドルで白雪姫と称されていた天地真理に倣い、「漫才界の白雪姫」と呼ばれていた。
1973年にはNHK漫才コンテスト優秀敢闘賞を受賞
1975年にはレコード「大阪ラプソディー」をリリースし40万枚ヒット
1977年に結婚を機に姉とのコンビを解消。その後で芸能界を引退
しかし1年後に長男を出産すると「自分には専業主婦は耐えられない」という理由で、1978年に芸能界復帰をしている。
上沼怒られ枠① スリムクラブ
上沼恵美子さんは、第7回のM-1から審査員を務めているんですが(第10回には出ていません)、最初のころは、あまり審査員として強烈な印象を残していませんね。
島田紳助さんと一緒に3回も審査員をやっているんですが、ほとんど記憶に残ってないです。
大会を企画した紳助さんに遠慮して、少しおとなしくしていたんでしょうかね。
M-1が復活して2回目の第12回から再度登場しますが、ここから突然、自由にしゃべるようになって、毎年上沼さんに怒られる芸人が出ることが「上沼怒られ枠」などとよばれて名物になっています。
その年、最初に犠牲になったのがスリムクラブです。
スリムクラブは第10回大会で、初出場で快進撃を見せ、最終決戦まで進出し、4対3で笑い飯に負けて準優勝になっています。
第12回で2回目の決勝進出をし、このときは下から2番目の得点で敗退し、以後、M-1の決勝には進出できていません。
このときは、スリムクラブは第10回の時よりも、攻めた内容のネタになっていました。
大会としては2大会ぶりですが、7年も空いているので、売れっ子芸人になった進化を見せようとしたんでしょうね。
ですが、それが上沼さんの逆鱗に触れてしまいました。
コメントを振られた上沼さんは、
「無理がある」
「飛びすぎ」
「どないしたんやあんた」
「しっかりせんかい」
などの言葉を浴びせ、最後には
「思い上がっている」
と断じていました。
そのあまりの勢いに松本さんがビビって、
「僕も1点引きましょうか?」
と言ったほどでした。
ですが、上沼さんは、スリムクラブのことは好きで、仲がいいとも話していました。
第10回のときは、テレビで見ていて、スリムクラブが優勝すると思っていたと言っていました。
最終決戦は4対3だったので、上沼さんが前3回から引き続き審査員をしていたら、スリムクラブが優勝した可能性が高かったということですよね。
それだけに、腹が立ったのでしょう。
「またもどりなさいよ原点に。優勝してないんやから」
などとコメントしていました。
これは、愛のある叱責という感じがしましたね。
最近では、2019年に「闇営業」が報道されてからは無期限活動自粛処分を受け、現在は解除されていますが、テレビで見かける機会はほとんどなくなっています。
上沼怒られ枠② マジカルラブリー
これは怒られたシーンとしては、一番有名ですね。
マジカルラブリーはこの大会の最低得点で、審査員全員が80点台でしたが、その中でも、上沼さんが一番低い点をつけていました。
上沼さんは、今田耕司さんに振られた瞬間から
「ごめん聞かないで」
などと言って嫌そうでした。
「高感度上げようと思ったら審査員もいい点押したらいいと思うんです。でも本気で挑んでるんで」
などと話しはじめ、
マジカルラブリーの野田クリスタルが「うちらも本気で挑んでるから」
などと反応すると、生意気な態度に見えてカッとしたのか、
「本気でやってるっちゅうねんこっちも」
と、ドスの効いた声ですごみ、「上沼枠」史上一番怖い顔をしていました。
その後は、
「好みじゃない」
「よう決勝残ったな」
などと突き放していました。
その後、野田クリスタルさんは『R-1ぐらんぷり2020』で優勝するなど活躍されています。
優勝した際には、「恵美ちゃん、やったよ!」って叫んでいました。
2020大会では久しぶりにM-1決勝に進出するということで、上沼さんとの絡みがとても楽しみですね。
上沼怒られ枠③ ギャロップ
ギャロップのボケの林さんが、自分の毛のない頭のことに対して自虐的なセリフを連発したネタに対して、
「自虐いうのはあんまりうけない」
「自分をさげすむちゅうのは基本的にはうけない」
と冷静にダメだししていましたが、だんだんエキサイトして、
「これだけのキャリアやったら知っとかなあかんわ」
「なにしてんの今まで」
などと、最後にはきつい一声を言われています。
ギャロップは出場資格最終年で念願の出場を果たし、低得点だったものの、「やり切りました」「めっちゃ気持ちよかったです」などと言って充実感を漂わせていたのに、最後に急に怒られて、さみしそうにはけていく感じが印象的でした。
まとめ
今回は、「上沼怒られ枠」についてまとめました。
上沼さんの審査員としての本気度がわかるエピソードであり、本気だからこそM-1グランプリは面白いのだと思います。
以前松本さんが「上沼さんが審査員をやめたら俺もやめる」と発言されていたようにM-1グランプリの審査員としてなくてはならない存在の上沼さん。
今回大会で「上沼怒られ枠」が追加されるのか?
楽しみですね。
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